日時: 2004 年 11 月 16 日
場所: 府民ホールアルティ
チェコの作曲家、ドヴォルザークの作品。 文字通りユーモラスで親しみやすい雰囲気で始まり、続いて甘美で情緒的なメロディが流れます。 短い曲ですが、いろいろなドラマがあるので皆さん楽しんで聞いてください。
conductor | 等々力 成史 (農 2) |
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1st | 佐藤 朋弥 (工 1) / 渡部 貴寛 (工 1) |
2nd | 吉田 龍平 (理 1) |
3rd | 飯田 章子 (農 3) / 十河 杏子 (農 3) |
プホールは 1957 年ブエノスアイレスに生まれたギタリスト兼作曲家です。 彼の作品には土着のリズムが多用され、とても印象的です。
「3 つの秋の曲」という作品に収められているこの曲は、爽やかで少し切なさも感じられ、この季節にはぴったりではないでしょうか。
1st | 石田 譲愛 (農 2) / 酒井 美友紀 (経 2) |
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フォーレはフランス近代の作曲家で、多くの宗教曲や歌曲を残しました。 彼の作品の中でもっとも有名な物の一つが、合唱曲「パヴァーヌ」でしょう。 物悲しいメロディーや身のよじれるような宙ぶらりんな和声がなんともいえません。 時々、巧みな転調でハッとさせられます。
1st | 鈴木 隆史 (人環 M 1) |
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2nd | 坂口 純一 (工 4) |
アウグスティン・バリオスは、南米パラグアイに生まれ、南米やヨーロッパで活躍した天才的な作曲家・ギタリストです。 彼はレコーディングを行った最初のギタリストで、バッハの全組曲も初めて録音しました。 彼の死後、その大半の作品は、最初は忘れられてしまいましたが、 70 年代に入り、多くの作品が再び注目されるようになり、多くのギタリストによって再出版され始めました。
「クリスマスの歌」はビリャンシーコと呼ばれるクリスマス・キャロルで、ニ長調ですがゆったりとした 8 分の 6 拍子のメロディーがとても美しく、バリオスの作品の特徴をよく表しています。 この作品には他にも、中間部にハーモニクスを用いないヘススベニーテ版など、様々な形で今日まで人々に愛され続けています。 今日はその美しい音色で、少し早いクリスマスを楽しんでください。
1st | 西川 亜希子 (薬 3) |
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2nd | 川西 康友 (工 3) |
今日「ブランデンブルク協奏曲」の名で知られる 6 つの協奏曲は、バッハ自身の就職活動の一環としてブランデンブルク辺境泊クリスチャン・ルートヴィッヒに献呈されたことから、音楽学者フィリップ・シュピッタによってそう題されました。 原題は「様々の楽器による 6 つの協奏曲」となっており、バッハがケーテンの宮廷楽団にいたころ、当時用いられていた様々な独奏楽器を非常に面白く組み合わせてた実験的な作品として作曲されたようです。 バッハは同時期にケーテン宮廷楽団のために非常に多くの作品を作っていますが、そのほとんどは現存していません。 しかしながらルートヴィッヒに献呈されたこの 6 曲は、辺境泊の宮廷にこれを演奏できる楽団がいなかったために、状態よく保存されたという皮肉な歴史を持っています。
中でも第 6 番は、中低音の渋い響きが基調となっており、最も古風な趣があります。 もともとの編成はヴィオラ・ダ・ブラッチョ(現代のヴィオラの祖先)× 2、ヴィオラ・ダ・ガンバ(現代のチェロによく似た楽器)× 2。 今回は、それをギター 6 重奏に編曲しました。 ヴァイオリンを排し、低音楽器のみで演奏される渋さは、ギターの得意とするところ。 バッハ作品の中でも屈指の高貴な響きをお楽しみください。
1st | 坂口 純一 (工 4) |
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2nd | 宮内 真紀子 (工 4) |
3rd | 北村 芙美 (農 4) |
4th | 矢野 由紀子 (工 4) |
5th | 耒 順秋 (工 4) / 和田 敏裕 (工 4) |
bass | 塚本 紗恵子 (農 4) / 西村 綾 (文 4) |
なんか重奏やりたい!という部員 1 名の突発的な思いつき(10 月 14 日)により急遽結成されたグループです。 メンバーを集める段階では、やる気まんまんな人、やる気あるけど不安な人、エロい人、眠たい人など 6 人がばらばらでしたが、今日という晴れ舞台のために約一ヶ月間、血ヘドが出るような猛特訓を繰り返しやってきました。 腕立て伏せもちょっとがんばってみました。 胸筋がぴくぴくしました。 親子丼作るのもうまくなりました。 やや甘めの割り下にするのがポイントです。 その結果(どの結果?)、我々は仲良くなりました。 6 人は体は別々なれど心は 1 つです。 六位一体の改革は成功でした。
したがって、今日の演奏はよいものが出来るのではないかと思っておるわけなのであります。 曲は、オーストリアの将軍ラデツキー伯爵の凱旋祝賀会のために作曲されたものです。 曲名を知らなくても、演奏のさわりを聴けばすぐに、ああこの曲かと、言っていただけると思います。 ウィーンフィルのニューイヤーコンサート(今年はヨハン=シュトラウス I 世生誕 200 年記念だったこともあって盛り上がってましたね)で毎年必ずアンコールに演奏される曲でもあります。
1st | 川津 一隆 (農 3) / 細川 雅俊 (理 5) |
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2nd | 石田 譲愛 (農 2) / 東原 正裕 (総人 3) |
3rd | 坂本 和穗 (工 3) / 吉田 龍平 (理 1) |
映画「ザ・シェルタリング・スカイ」の挿入曲です。 実を言うと、私はこの映画を見たことがありません。 この曲もどこで初めて聞いたのかよく覚えていません。 しかし、その美しい旋律と和音がかもし出す、神経質なまでの雰囲気は強く心に残っています。
喜田 龍一 (理 3) |
ショパンはポーランド生まれのロマン派を代表する作曲家で、多くのピアノ曲を残しています。 ワルツは全部で 19 曲書いており、この第 10 番は彼が 19 歳の時に作曲したそうです。 憂鬱な気持ち、苦悩、時に喜びがワルツのリズムとあいまって独特な雰囲気を作り出しています。 踊れるような、ワルツを生かした演奏にしたいです。
等々力 成史 (農 2) |
「ソナタ・クラシカ」はメキシコ生まれの作曲家、マヌエル・マリア・ポンセによって作曲された 4 楽章からなる多楽章形式のソナタです。 第 1 楽章は、アレグロ・ソナタ形式、第 2 楽章はアンダンテ三部形式、第 3 楽章メヌエット、第 4 楽章がアレグロ・ロンド形式と古典期の多楽章のソナタによく見られる楽章構成になっています。 今回は、その中から第 1 楽章と第 2 楽章を演奏させていただきます。
川津 一隆 (農 3) |
テーマは 18 世紀のフランスの民謡。
現代にまで歌い継がれている有名な民謡である。
英語圏では The Bear Come Over the Mountain
と呼ばれている。
かなりの人気を博したようで、カルッリ(1770 ~ 1841)はこのテーマを用いて何点か曲を作っているし、ベートーヴェン(1770 ~ 1827)もキワモノで有名な「戦争交響曲」中のフランス軍行進曲としてこのテーマを用いている。
以下、歌詞の一部。
マルボローは戦争へ行った
復活祭を過ぎても帰ってこない
婦人が塔へ上ってみると、黒服の男がこちらにやってくる。
その男の話では、マルボローはもはや亡き人・・・
作者である F.Sor (1778 ~ 1839) については多言は不要であろう。 ギター界の大作曲家である。 序奏付きの主題の後に 5 つの変奏が続く。 8 分の 6 拍子の軽快なリズムだが、原曲の歌詞によれば最後には主人公(マルボロー)は戦死してしまう。 第 5 変奏の勇壮なアルペジオの後に、急におとなしくなって曲が消え入りそうに終わるのは、マルボローが戦死してしまったことを表現しているのであろうか。
東原 正裕 (総人 3) |
1 回生の時に、当時 4 回生だった先輩でこの曲を弾いている人がいて、いつか弾きますと宣言して以来少しずつ練習して、ようやく最後まで弾けるようになりました。
この曲は、ブラジル民謡組曲の 4 曲目で、組曲全体において、中盤から終わりに書けての盛り上げ的な位置づけの曲です。 3 曲目のワルツ・ショーロとは一転して明るく元気な曲なので雰囲気を損ねないようにがんばって弾きます。
川西 康友 (工 3) |
原曲はハ長調ですが今回はニ長調に編曲されたものを演奏します。 ギターに適した大変効果的な編曲となっています。
坂本 和穗 (工 3) |
イタリア人、カルロ・ドメニコーニがトルコで作ったこの曲、コユンババの魅力を二言で語るならば、それは「調弦」と「曲名」である。 調弦に関してこの曲は非常に特殊で、 1 弦からミ、ド#、ソ#、ド#、ソ#、ド#となるように調弦する。 このコユンババの調弦は、開放弦のみを弾くと、嬰ハ短調の和音が響くようになっており、そのハーモニーは切なく、東洋的だ。 作者はこの調弦を設定することで、トルコアイスのようなドロネバっとした濃さを醸し出すのに成功している。
次に「曲名」に関して、コユンババの意味は、トルコの美しい湖のある古い村の名前だとも、そこに住む羊飼いの老人の名前だとも言われるが、それはさておきコユンババ
という音声的な響きに惹かれる。
コユンとババに割ってみた。
コユン
は人間味あふれた暖かい音感。
一方、ババ
は非常に機械的で冷たい。
これは曲自体にも当てはまる。
私が今回弾くのは、第 1 楽章と第 4 楽章だが、、第 1 楽章はゆったりとしていて人間味があるのに対し、第 4 楽章は非常に速く、機械的だ。
私はこの対照的な 2 つの楽章を弾き分け、融合させることで自分なりのコユンババを完成させたい。
西村 綾 (文 4) |
J.S. バッハの有名な無伴奏ヴァイオリンソナタ第 1 番のフーガは、ヴァイオリン以外にリュート版とオルガン版がある。 現代のモダンヴァイオリンによる演奏は、バッハの時代の楽器の性質との違いをカヴァーするために、テンポの速い演奏が多い。 ギターで弾く場合は、楽器のヴァイオリン的な癖から脱却するために、オルガン版を参考にすることは有益である。
細川 雅俊 (理 5) |
南米パラグアイで生まれたバリオスは、 40 年にも亘って南米各地とヨーロッパで演奏旅行を続けた流浪のギタリストです。 それゆえか、出会いや別れに対する情感には人一倍敏感だったのでしょう。 出会いの喜びの中にも、いずれ訪れる別れの予感。 別れの悲しみの中にも、ともに過ごした思い出をいとおしむ気持ち。 そんな繊細で複雑な心の機微を捉えた曲を、彼は多数残しています。
今日演奏する花盛りのフリアは副題にバルカローレ(舟歌)とあるように、舟を漕ぐリズムに乗った甘美な曲です。 花盛りのフリアというタイトルは、バリオスが中米で出逢った美しい女性に由来するそうです。 南米の開放的な雰囲気の午後に、色鮮やかな服を着て、鍔広の帽子をかぶって小舟に揺られる女性。 そんな底抜けに明るい題材にもかかわらず、曲全体を覆う切なさは、実らなかった恋の思い出だからでしょうか?
和田 敏裕 (工 4) |
パラグアイ生まれのバリオスは、演奏家、作曲家として繊細でロマンティックな民衆音楽を追究し、南米にギター音楽を広めました。 「大聖堂」は 1921 年にバリオスがウルグアイのモンテビデオで、美しいオルガンの音色に誘われて大聖堂に入ったときの感動を描いたものです。
の 3 部からなり、 I は祈りの前の瞑想、 II は祈り、 III は宗教的な感動を表現しています。 高音で始まる導入部から最後のアレグロまでの高まりが素晴らしく、数あるギター曲の中でも私が一番好きな曲です。 ギターを弾き始めた頃からいつか弾きたいと思って練習してきました。 技術的にはまだ未熟な面もありますが、心を込めて弾きたいです。
宮内 真紀子 (工 4) |
マキシモ・ディエゴ・プホールは 1957 年にブエノスアイレスで生まれ、 Juan Jose Castro 音楽学校で学び「 Profesor de Guitarra ギターの教授)」という学位を得た、比較的新しい世代のギタリスト兼作曲家である。 ピアソラの弟子としても知られる彼は、その師に捧げた代表作「あるタンゴ弾きへの哀歌」で主に知られている。 この曲「南十字星」はホ短調の静かな前奏部と、華やかなホ長調の主題からなっていて、ベースラインの上昇やリズミカルな部分など、プホールらしさが随所に見られる。 さて、曲の詳細についてこれ以上資料がなかったので、南十字星に補足することにしよう。 この星座はよくギリシャ神話と関連づけられる。 北天の空の星々と異なり、大航海時代に初めて認識された南半球で観測することの出来る星座の一つである。 天の南極を見つける導になる故、航海の安全のシンボルとなった星座であるが、残念ながら日本ではほとんどの地域で見ることは出来ない。 ちなみに僕が組んでいるバンドは一時期とある理由から「サザンクロス」と呼ばれたことがあるがもちろんこの曲とは関係がない。
耒 順秋 (工 4) |
リュートのための作品ですがギター用に編曲され、古今を問わず大変人気があります。 特にフーガは、次々と現れる掛け合いが大変面白い曲です。 構築され尽くしたバロック音楽の美の世界。 私はいつも「バッハ先生」と呼んでいます。
坂口 純一 (工 4) |
エンニオ・モリコーネはニューシネマパラダイス等、膨大な数の映画音楽を手がけている。 実は大河ドラマ「武蔵」の音楽も彼の作品であり、印象に残っている人も多いことと思う。 その一方でモリコーネは前衛的な演奏会用の曲も多く残しており、このギターのためのカノンは十二音技法で書かれた作品。 そして二曲目はバッハの作品の中でもひときわ有名なコラール。 ともに対位法的な書法だがまったく異なる時代のこれらの 2 曲を続けて聴くことはなかなか興味深いように思う。
conductor | 坂本 和穗 (工 3) |
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1st | 等々力 成史 (農 2) / 酒井 美友紀 (経 2) / 西川 亜希子 (薬 3) / 耒 順秋 (工 4) / 西村 綾 (文 4) / 塚本 紗恵子 (農 4) |
2nd | 東原 正裕 (総人 3) / 川津 一隆 (農 3) / 細川 雅俊 (理 5) / 矢野 由紀子 (工 4) / 和田 敏裕 (工 4) / 北村 芙美 (農 4) |
3rd | 石田 譲愛 (農 2) / 川西 康友 (工 3) / 喜田 龍一 (理 3) / 坂口 純一 (工 4) / 宮内 真紀子 (工 4) / 鈴木 隆史 (人環 M 1) |
conductor | 坂本 和穗 (工 3) |
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1st | 等々力 成史 (農 2) / 酒井 美友紀 (経 2) / 西川 亜希子 (薬 3) / 西村 綾 (文 4) |
2nd | 耒 順秋 (工 4) / 塚本 紗恵子 (農 4) / 和田 敏裕 (工 4) / 川津 一隆 (農 3) |
3rd | 東原 正裕 (総人 3) / 細川 雅俊 (理 5) / 矢野 由紀子 (工 4) / 北村 芙美 (農 4) / 鈴木 隆史 (人環 M 1) |
4th | 石田 譲愛 (農 2) / 川西 康友 (工 3) / 喜田 龍一 (理 3) / 坂口 純一 (工 4) / 宮内 真紀子 (工 4) |