日時: 2004 年 07 月 01 日
場所: 北文化会館創造活動室
南米パラグアイの大ギタリスト、バリオスの作品です。 バリオスは「ギターのショパン」と呼ばれるようにロマンティックな作品も書けば、南米独特の民族的な要素の強い作品も書いており、大変才能にあふれた人でした。 この「古風なガヴォット」も、そのようなバリオスの素晴らしさが少しでも伝わるように演奏したいと思います。
conductor | 等々力 成史 (農 2) |
---|---|
1st | 佐藤 朋弥 (工 1) / 渡部 貴寛 (工 1) |
2nd | 飯田 章子 (農 3) / 森 大喜 (農 1) / 吉田 龍平 (理 1) |
3rd | 具 民愛 (法 3) / 藤田 穏人 (農 1) |
私のレベルを超えているのは承知してますが、無謀な挑戦を試みてみました。 取っても雰囲気のある曲で、私のイメージでは雨がしとしと降り続け、たまに晴れ間が広がるかんじです。 (まあ、ぶっちゃけ暗い。)ブチ壊しにだけはならないよう頑張って弾きます。 今日は 7 月のある日ってことで聞いてください。
酒井 美友紀 (経 2) |
ソルの曲は今日広く演奏されており、中でもこの曲はスタンダードなものとして有名です。 静かな月の光を連想させる曲ですが。穏やかな中にも激しさを秘めていると思います。
石田 譲愛 (農 2) |
恋人と一夜をともにした、あくる朝。
愛しの君は、今日もうそばにいない。
爽やかな幸福と、やわらかい悲しみを素直に表現した、レイ=ゲーラの名曲。
元水 剛 (経 3) |
近代ギターの父と呼ばれる、フランシスコ・タレガの名曲です。 イスラムの瞑想を思わせる繊細なトレモロの曲であり、タレガ自身、当初は<祈願(インボカシオン)>という副題をつけていました。 演奏される機会も多く、比較されやすいですが、自分なりに繊細で美しい雰囲気を出したいと思います。
宮崎 亮一 (理 1) |
「ギターの黄金時代」と呼ばれる古典時代を生きた作曲家、フィルディナンド・カルッリの作品です。 壮大で多様な構成は、オーケストラを思い起こさせてくれます。 ギターの能力を最大限に生かして、華麗に演奏したいと思います。
等々力 成史 (農 2) |
チャルダーシュとは、 2 / 4 拍子でテンポの遅い導入部とシンコペーションを特徴とするハンガリー・ジプシーの民族舞曲。 ヴァイオリン名曲集などでよく演奏されるが、もともとはマンドリンのために書かれた曲だと言われている。 作曲者のモンティは、パガニーニの弟子のシヴォリについて学んだヴァイオリニスト。
Mn. | 細川 雅俊 (理 5) |
---|---|
Gt. | 東原 正裕 (総人 3) |
バリオスはパラグアイ生まれのギタリスト・作曲家であり、彼の作品はヴィラ=ロボスなどにも影響を与えたと言われている。
この曲ワルツ No.4 はまさにワルツ
らしく、軽快なテンポの曲なので、転ばないよう気をつけて、この曲が持っている良さを十分表現できるように弾きたいと思う。
川西 康友 (工 3) |
イギリス民謡の名曲として広く知られる曲ですが、演奏を聴いてすぐにグリーンスリーヴスだと気づく人は少ないことでしょう。 破壊的と言っても過言ではないほどのアレンジを施されジャズとして生まれ変わったこの曲の魅力が、聞いてくださる方々にも伝わるよう力を尽くしたいと思います。
喜田 龍一 (理 3) |
早春賦は中田章作曲の日本の唱歌であり、オーヴァー・ザ・レインボーはハロルド・アーレンが作曲し、オズの魔法使いの挿入歌としても用いられた。 この 2 曲は誰もが口ずさんだことのあるくらい有名な曲であり、作曲家武満徹はこの他に世界中の様々なポピュラーソングから 10 曲を選びギターのために編曲した。 その 12 曲はどれもがただの編曲ものに終わることなく、武満独自の個性・芸術性が発揮された「作品」になっている。 実際、楽譜にはダイナミックスやテンポ、曲想の細かい指示が見られ、武満がこれらの曲をギターで豊かに歌わせることを求めていたことがうかがい知れる。
その 12 曲の中から今回は早春賦とオーヴァー・ザ・レインボーを弾くことにしたのだが、その理由は神の啓示とか親に人質を取られたと言った深刻なものではないし、調弦を変えなくていいとか、あみだくじで決めたと言った単純なものでもない。 ただ、この 2 曲に共感するところがあったからである。 早春賦はまだ来ぬ春を待ち望む歌であり、オーヴァー・ザ・レインボーは和訳すれば「虹の向こうへ」である。 つまり 2 曲とも新しい世界への憧憬をその主題にしている曲である。
自分もまだ若いので新世界なんて言葉を見ただけでたまらないし、地図を見てその土地のことを想像することも好きだったりするわけで、なんというか、そういうワクワク感がたまらないのである。 だから今回はそのワクワク感を持って、この 2 曲の“ギターのための歌”を歌おうというのだが、もしかすると本当にどこかへ行ってしまう可能性もなくはないので、そのときは若気の至りだと思って優しく見守ってあげてください。
川津 一隆 (農 3) |
アントニオ・ラウロの作品は、彼が愛した家族を連想させます。 ラウロは、彼の妻や兄弟姉妹、娘や息子などに自分の曲を捧げていますが、それらを一堂に会すると、さながら幸せな家族の情景を切り取ったポートレートのようです。
数ある作曲家たちの中で、モーリス・ラヴェルやクロード・ドビュッシーなどは印象派と呼ばれます。 彼らの曲は高度に詩的で、クロード・モネら印象派の画家たちの作品を彷彿とさせます。 詩的という中でも、印象派の作曲家の作品は、絵画をイメージさせるという点で、ひとつの叙景詩といえるでしょう。
高度に詩的であるという点は、ラウロの作品は印象派の作曲家たちのものと共通します。 しかし、風景ではなく人に焦点を合わせたという点では、彼の作品は、ひとつの叙人詩といえるかもしません。
このヴェネズエラ風ワルツ第 1 版・第 2 番は、アントニオ・ラウロの 2 人の姉妹、タチアナとアンドレイナに捧げられました。 タチアナは明るくて元気で、天性の華を身に纏った妹。 アンドレイナは物静かで優しく、けれども心の強い姉。 そんな光景が目に浮かびませんか?
和田 敏裕 (工 4) |
村治佳織も弾いた「あるタンゴ弾きへの哀歌」の作曲者でもあるマキシモ・ディエゴ・プホールは、 1957 年アルゼンチンで生まれ、今なお存命中である。
残念ながら、彼の名は日本ではまだ知れ渡ってはいないが、タンゴを広めたアストル・ピアソラの弟子といえば、だいたい想像はつくのではないだろうか。
スペインとアフリカの影響を受けた、ラプラタ川近郊を題材にした小品群の中で、この曲はミロンガという伝統的な歌の様式に沿っており、 4 拍子を 3 ・ 3 ・ 2 に分けるリズムや、叙情的なメロディーにその片鱗が聞き取れる。
たとえどんな無名の曲であっても、いい曲はいい曲だと思う。
耒 順秋 (工 4) |
フェルディナンド・カルッリは 18 ~ 19 世紀の作曲家で、独奏をはじめ、二重奏、三重奏、四重奏、協奏曲、歌曲など 300 あまりのギター曲を発表しました。
カルッリのギター二重奏作品の多くは、二つのギターが常に対等で、技術的にも両者の差はなく、奏者にとっても聴者にとっても面白いものです。
今日演奏するのは 6 つの対話風小二重奏曲の 1 つ目で、ラルゴとロンドの 2 曲からなります。 1 曲目のラルゴはゆったりとした会話、 2 曲目のロンドは明るくおしゃべりを楽しんでいるような雰囲気の曲です。
2 つのギターの音楽による会話を楽しみながら演奏したいと思います。
川西 康友 (工 3) | |
西川 亜希子 (薬 3) |
ロベルト・ド・ヴィゼーについて詳しい情報はあまり残っていません。 知られているのは 17 世紀頃フランスでルイ 14 世に仕え、宮廷ギター教師としてギターを教えていたということぐらいのようです。 ただ当時ではギターよりもリュートの方が楽器としての地位は高く、ヴィゼーもリュートで弾くことを想定して作曲していたのかも知れません。 彼が作った組曲の中でも、この「ニ短調」はよく知られている方で、サラバンドとブーレはナルシソ・イエペスが音楽を担当したことで有名な映画「禁じられた遊び」の中で使われ、重要なモチーフの一つとなっています。
ところでリュートには様々な種類がありますが、弦が 6 コースのルネサンスリュートの調弦は今のギターよりも高く、「ソレシファドソ」となっていたそうです。 そこで今回はリュートの雰囲気に少しでも近づけたらと考え、カポタストを使って(ニ短調ではなくなってしまいますが)演奏してみようと思います。
宮内 真紀子 (工 4) |
全 6 曲からなる「無伴奏チェロ組曲」はチェリストにとってのバイブルといわれていて、チェロ以外のいろいろな楽器にも編曲されている。 第 1 番の原調はト長調だが、ギターで弾く場合はニ長調で弾かれるのが一般的である。
細川 雅俊 (理 5) |
映画「ディアハンター」のメインテーマ。 物悲しい旋律が特徴的。
東原 正裕 (総人 3) |
マウロ・ジュリアーニ:イタリア生まれ。 そると並び古典派を代表されるギタリスト、作曲家である。 作品はギターほか、ピアノ、室内楽、協奏曲など多数。
「大序曲」は単純明快にして流麗華美という大変ジュリアーニらしい曲である。
坂口 純一 (工 4) |