日時: 2013 年 12 月 14 日
場所: 府民ホールアルティ
キューバの作曲家レオ・ブローウェルの作品です。
レント、オスティナートの2楽章から成っています。
聴いていて気持ちの良い曲ではないです。ごめんなさい。
本多 信太郎 (工 3) |
スペイン出身のトローバの代表作とも言えるソナチネから第二楽章を演奏します。第一楽章と第三楽章は軽快な印象を与えるのに対し、この曲からは終始穏やかで優美な雰囲気が感じられます。
ある熱帯夜、一人外で物思いにふけっている。頭上の椰子の木の葉は生温い風を受けてさらさらと音を立てる。遠くから聞こえる酒場の人々の陽気な笑い声。喧騒と静寂の間で様々な思い出や感情が揺れ動く…私の中ではそんなイメージの曲です。
南国特有の気だるげな雰囲気と、その内に潜む情熱の両方を感じていただけたら嬉しいです。
渡辺 悠夏 (経 2) |
タイトルは…ゼクー…あ、チェックメイトか。
―はい、そうですが…どうかされましたか?
宇野 匡範 (工 3) / 福田 壮二郎 (理 1) |
〈若き日の物語〉は、グラナドスが少年時代を追憶して書いた曲集で、もともとはピアノ曲です。
この曲集の中でも「捧げる言葉」は最も温かく優しさにあふれた曲で、グラナドスが自身の幼い息子に献呈したものです。
私たちの心は大人になるにつれ、様々な装飾や武器や防具を手に入れます。
そうしたものは役に立つこともあれば、すごく邪魔になることもある。
大人になるとはどういうことなのか、どうやって大人になっていけばいいのか、
私にもまだまだわかりません。
ですが今日は、心にまとった色々なものを取っ払って、私のありのままの言葉を捧げたいと思います。
井川 桃子 (総人 3) |
ルーマニア各地で採集された民謡を用いています。人々のざわめき、ステップ、息遣いが聞こえてくるようです。
原曲はピアノソロですが、今回はギターデュオに編曲されたものを演奏します。
最後に一言。しあわせ(はあと)。
金丸 花実 (文 2) / 本多 信太郎 (工 3) |
この曲はイギリスの作曲家のエドワード・エルガーが作曲した曲です。
特に有名な中間部はイギリス国内だけでなく世界各国で様々な場面で使われており誰もが1度は耳にしたことがあるでしょう。
行進曲であるので堂々と前に向かって行進しているような感じを出せるように頑張ります。
conductor | 梶 龍馬 (工 2) |
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1st | 見内 伸之 (工 2) / 安田 真理子 (同 1) / 吉村 沙樹子 (京 1) |
2nd | 石井 裕樹 (工 2) / 平子 丈 (理 1) / 福田 壮二郎 (理 1) / 三田 佳那子 (工 1) |
3rd | 植野 夏樹 (工 2) / 加藤 功一 (理 1) / 佐々木 亮太 (工 1) / 半場 悠 (理 1) |
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌として有名なこの曲を、本日はギターアンサンブルで演奏します!シャイな部員が多い中、中二病全開\(^O^)/なこの曲を恥ずかしがらず演奏できるかはいささか疑問ではありますが、何はともあれ開き直って楽しみたいと思います。
失恋とは何よりも悲しく、苦しく、切ないものです。未練たらしい男ならみな共感してくれると思いますが、来る日も来る日も同じ面影を追いかけ、堂々巡りの思考から抜け出せないのは、この上無い苦しみです。
この曲は、一見すると暗い曲には見えませんが、よくよくメロディーに耳を澄ませ、また歌詞をじっくり読んでみると、報われぬ思いに胸を焼かれるひとりの男の叫び声がきこえてきます。
失恋、というのは端から見ていると滑稽なものです。「ドンマイ」「知らんがな」そんなことばでしばしば片付けられます。けれども振られた当人にとってはたまったものじゃない。尋常でないほど苦しいものです。
そのことに共感してくれる方々に届くような演奏にしたいと思います。
追記)
この曲は同じコードの進行が8小節ごとに延々と繰り返されます。…とそこで思い至るのがバロック時代の舞曲、シャコンヌ、パッサカリアです。昔も今も、何か避けがたい想い、感情(それは厳しいものであるときもあれば、人に安らぎを与えるものである場合もあると思う)を繰り返すには同じような形式が取られていたのだと思うと、「人間てかわらんのだなあ」なんて思ってしまいます。
conductor | 山崎 智史 (文 3) |
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alto | 井川 桃子 (総人 3) / 半場 悠 (理 1) / 三田 佳那子 (工 1) / 渡辺 悠夏 (経 2) |
1st | 岸本 明子 (文 3) / 網井 圭 (工 2) / 石井 裕樹 (工 2) / 柳沢 かおり (工 2) / 加藤 功一 (理 1) |
2nd | 内山 隆太 (理 3) / 池内 勇哉 (工 2) / 杉浦 航 (理 2) / 吉村 沙樹子 (京 1) / 金丸 花実 (文 2) |
3rd | 良永 裕佳子 (工 3) / 梶 龍馬 (工 2) / 平子 丈 (理 1) / 福田 壮二郎 (理 1) |
bass | 兒島 清志朗 (工 3) / 植野 夏樹 (工 2) / 花房 秀哉 (理 2) / 見内 伸之 (工 2) |
percussion | 江頭 佑駿 (工 2) |
「12のスペイン舞曲」はグラナドスによるピアノ曲集であり、彼の代表作のひとつです。これらの作品は彼の生まれ故郷であるイベリア半島の民族色を強く反映しつつも、彼自身の豊かな詩情も存分にふくまれています。
「アンダルーサ」とは「アンダルシア風」という意味で、半島南部に位置するアンダルシア地方の印象を描いています。もとはピアノ曲でありながらもギターの奏法を模しており、この地方の情熱的で美しい踊り子の姿が想像できます。
時に激しく、時に繊細な踊りの世界へ。
今宵、まだ見ぬアンダルシアへの扉が開かれます。
井川 桃子 (総人 3) / 阪本 浩太 (文 4) |
曲名はフランス語。tombeauは直訳で墓、墓石、墓碑です。しかし音楽用語では故人を悼む曲の題となります。なので曲名の訳は「ロジー伯爵の死を悼み捧ぐ曲」とでもなりましょうか。
フランス・リュート派のスタイルを完成させた一人と言われるロジー伯爵(1650~1721)。同じリュート奏者、作曲家としてヴァイス(1687~1750)は彼を敬愛していたのでしょう。
幸か不幸か自分の尊敬する人物は未だ健在であり、作曲者の込めた想いを感じることは難しいことです。もう会えない想いを、故人との思い出に浸る想いを、涙のない哀しみを表せたらと思います。
内山 隆太 (理 3) |
今回弾く2曲は、Pujolによる「4 piezas cristalinas(4つの透明な小品)」の1曲目(Pagina de Radio)と3曲目(Verde Alma)です。・Pagina de Radio「ラジオの音」という意味です。無機質に押し殺しながらも、それでも滲み出て来るような感情の動きを聴いて頂けるように演奏したいです。・Verde Alma「緑の魂」という意味です。ここでの「緑」のニュアンスの説明が難しいのですが(僕自身スペイン語は分からないので)、大まかに言えば「若々しい」という雰囲気でしょうか。英訳のタイトル「Innocent Soul」が伝わりやすいかもしれないです。穏やかなだけではない自然という環境の中、若葉(あるいは人の感情を若葉に重ねている?)が伸び伸びと育っていく、僕の中でこの曲はそんなイメージです。 2曲ともどこか「甘い」雰囲気ではありながら、その「甘さ」は大きく違うものです…が、そこを表現できるかは僕の技量次第ですね。頑張ります。とにかく、演奏を楽しんで聴いて頂ければ幸いです。
植野 夏樹 (工 2) |
フェルナンド・ソル(1778-1839)は古典期を代表するギタリスト兼作曲家です。クラシックギターに少しでも関わったことのある人で、ソルの名前を知らない人はいない、と言えるほどポピュラーな作曲家です。
僕がこの曲に出会ったのは2回生のとき、某先輩に貸していただいたCDを聴いたのがきっかけでした。そして今年の4月、とあるギタリストの方の演奏会でこの曲を聴き、自分でもチャレンジしてみようと決意しました。
ギターを始めてはや2年と8ヶ月。才能に恵まれなかったせいか、曲を仕上げる過程で「しんどい」と感じることが多かったように思います。それでも続けてきたのは、単純にギターが好きだから、ということだろうと思います。
また、今の自分にとってこの曲は巨大過ぎるようにも思えます。けれども、「この曲が好きだ、弾きたい!」と思ったその時の自分の気持ちを思い出しながら、精一杯弾きたいと思います。
山崎 智史 (文 3) |
流れるような旋律、次々と変わってゆく景色…私の本当に大好きな曲です。
心を込めて、渾身の力で、この曲の魅力を表現できるように精一杯演奏させていただきます。
良永 裕佳子 (工 3) |
ファリャを讃えて作られた1曲。どうかつたない1音、1和音、1トレモロ(?)に耳を澄ましてください。
金丸 花実 (文 2) |
まず、私たちにとって現役最後の演奏会となる今夜、この曲を披露できることを大変嬉しく感じています。これまでのギター部での活動の集大成という気持ちもありますが、何より肩の力を抜いて純粋に音楽を楽しめればと思います。
「ミクロピエサス」と聞くと新種の恐竜のような印象を受けますが、これは英語で表すと“micro pieces”つまり「とても小さな作品集」という意味合いになります。案外普通ですね。
「フレール・ジャック」とはフランスの民謡であり、フランス語圏に留まらず世界中でよく知られている歌です。日本ではある有名な歌詞で親しまれていますが、本来の歌詞は以下の通りです。
Frere Jacques, Frere Jacques, Dormez-vous? Dormez-vous ? Sonnez les matines ! Sonnez les matines ! Ding ! Ding ! Dong ! Ding ! Ding ! Dong ! |
フレール・ジャックよ お眠りですか? 朝の鐘を鳴らしてください! ディン!ディン!ドン! |
このようにとてものんびりした歌ですが、ブローウェルの手にかかると一筋縄で行くはずもなく、おかしな展開を迎えることになります。さては寝坊でもやらかしたのか、あるいは町に恐竜でも現れたのか。いずれにしろ波乱に満ちたフレール・ジャックの様子がうかがえます。
はたして彼は平和な日常を取り戻すことができるのでしょうか。そんなフレール・ジャックの数奇な運命を最後までお見守りください。
広田 連 (理 4) / 阪本 浩太 (文 4) |
ヴァイスはバロック時代に活躍したリュート奏者かつ作曲家です。彼の曲は今日ではギターで演奏されることも多く、当ギター部でもこれまでに多くの人が彼の作品を弾いてきました。本日は彼の組曲14番より、AllemandeとPassacailleを演奏いたします。
アルマンドは2拍子系の舞曲で、前奏曲のない場合、組曲の一番最初に演奏されます。組曲14番においてもやはり第一曲として用いられており、始まりらしい堂々とした曲調と、それでいてセンチメンタルな音楽が特徴的です。この曲を弾いていると現役最後の演奏会がやってきたのだと感じずにはいられません。
組曲14番の終曲。この組曲の中ではおそらく最も有名でしょう。パッサカリアとは切れ目なく変奏が続いていく3拍子系の曲を意味します。あたたかくやわらかい曲ですが、感傷的な空気はアルマンドと共通するところです。その漂うような切なさは繰り返される低音主題のもと、静かに高まってゆき、やがて終わりを迎えます。
この曲は1年以上前から、現役最後の定演で弾きたいなあと思っていた曲です。決して起伏にとんだ大学生活ではありませんでしたが、様々な刺激を与えてくれた4年間に感謝とさよならを込めて弾きたいと思います。
河村 悠太 (教 4) |
アストル・ピアソラが故郷ブエノスアイレスを思い書いた曲「ブエノスアイレスの四季」より今回は「冬」を演奏します。
曲はブエノスアイレスの厳しい寒さを表す暗く重い雰囲気からはじまります。自然の強靭な美しさと街に潜む影を感じさせます。寒くても人々が明るく活気づく日本の冬とは全然違いますね。
ときに明るい春の訪れを期待させ、しかしまたすぐに、あの鋭く身を裂くような寒さが戻ってきます。幾度もの激しい転調を終え曲のラスト、ついに優しい暖かな春がやって来ます。雪が融け、草木が生え、人々の心に希望がさす。皆さんの心にもこの感動がきっと届きますように。
conductor | 本多 信太郎 (工 3) |
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1st | 良永 裕佳子 (工 3) / 兒島 清志朗 (工 3) / 網井 圭 (工 2) / 田中 雅士 (工 2) / 花房 秀哉 (理 2) / 柳沢 かおり (工 2) |
2nd | 山崎 智史 (文 3) / 河村 悠太 (教 4) / 岸本 明子 (文 3) / 植野 夏樹 (工 2) / 江頭 佑駿 (工 2) / 加藤 功一 (理 1) |
3rd | 井川 桃子 (総人 3) / 貫 龍太 (経 4) / 広田 連 (理 4) / 金丸 花実 (文 2) / 梶 龍馬 (工 2) |
4th | 内山 隆太 (理 3) / 阪本 浩太 (文 4) / 綿井 博康 (農 4) / 杉浦 航 (理 2) / 渡辺 悠夏 (経 2) |
Bass | 宇野 匡範 (工 3) / 池内 勇哉 (工 2) |